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2分の1成人式の指導案はヤラセの歌や手紙だと現役教師が告白?

      2017/03/21

毎年成人式の時期になると小学校4年生で行われる行事「二分の一成人式」が話題になりますね。私自身4年生の息子がいるし、現役教師による二分の一成人式の計画がヤヴァイことも分かったので記事にしてみます。

2分の1成人式の指導案にある歌や手紙はやらせでしょ…

こんにちは!「主夫がログってるブログ」管理人@そらんぼんです。

先日息子の参観日で「おそすぎないうちに」という合唱曲を聞いた記事を書きました。(こちらを参照してみてください)

一生懸命歌う子供たちと歌詞の内容がマッチしていて涙が出そうになりました。

で、家に帰ってきてその記事を書き終わったと同時に思い出したのが「2分の1成人式」の事です。

息子の学校では2分の1成人式はやりませんでしたが、全国的に広がりを見せている行事であると同時に批判的な意見も毎年出ますよね。

お父さんもお母さんもいる「普通の家族」をクラスの子供全員に押し付けるな!

とか

虐待を受けている子に生まれてからの事を思い出させるんじゃない!

とか。

また一方で

感動した!

という声もあります。

合唱を聞いて感動した自分が、もし2分の1成人式に出席していたらどんな感情になったのかな?とか、そもそも2分の1成人式ってなんのためにやるのかな?とか疑問も出ましたので調べたことを記事にしてみたいと思います。

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2分の1成人式は教育活動の一つ

学校では給食の時間も先生方にとっては「ランチタイム」ではなく、「給食指導」だそうです。ゆっくり給食を食べる時間ではないのですね。中には給食を食べ終わるとすぐに「○付け」を始める先生もいるようです。(多忙なのはわかりますが、これはこれで問題ありかと…)

授業はもちろん、服装や言葉遣いまで教育活動です。先生方には頭が下がります。

学校で行われる活動全てが教育活動ならば、学校行事として行われているものにはやはりしっかりとした計画が必要です。会社で言えば企画書に当たるものです。企画書次第で会社の成長(利益)が左右されます。だからサラリーマンの方々は企画書の作成に必死です。

それは学校行事である2分の1成人式だって同じだと思います。学校行事ですから教育的価値がないと困ります。

それでは先生方は一体どのような計画を立てて、どのようなねらいをもって2分の1成人式に取り組んでいるのでしょうか?

現役教師による2分の1成人式の指導案がヤバい!

TOSSランドという学校の先生方用のポータルサイトがあります。ここにアクセスすると、「明日の授業を5分で準備!」とあるようにいろいろな先生方がアップした指導案や授業コンテンツがてんこ盛りです。

学校にいる時間の中で一番長いのは授業時間です。その大切な時間の準備を自力で行わないのもどうかと思いますが…。(←これからの記事内容に向けた伏線的毒吐きです)

そのTOSSランドで「2分の1成人式」をタグ検索したら10件ヒットしました。タグ検索の結果はこちら

「二分の一成人式を計画する」という コンテンツが目に留まりました。概要には「成長」や「感動」という言葉もありましたから。

「できるようになったことの発表会」など低学年でやっていることと同じ内容では面白くない。成長を感じる、感動ある2分の1成人式にする。

ほぅ!素晴らしい意気込みです。実際に見てみようじゃないの。

「ヌルイ」( ゚Д゚)

ぬるい過ぎてちょっとひどすぎます。もちろんしっかりとした計画書はお持ちなのでしょうけど、ネット上にアップするということは公になるということです。あの程度のクオリティのものをアップして自分に腹が立たないのでしょうか。

もちろん子供たちの成長の指針となるべき「ねらい」は書かれてありません。

この島根に住む女の先生は『学年部で話し合いをして』次の内容を盛り込むことにしたようです。

① 子から親への手紙(キーワードは感謝と決意)
② 親から子への手紙(子ども達には秘密で書いてもらう)
③ 発表(スピーチなど。一人一人に発表させるために、クラス毎に教室で行う)
④ ことば書道(参観日に間に合わなければ、参観日後に挑戦する)
⑤ 未来に向かって(自分の夢や自分のやりたいことのために、何をしていきたいかを考える)
⑥ 保健の学習も同時進行
⑦ 泣いてしまいそうな感動的な歌を歌う
⑧ 親子活動をしていないから、二分の一成人式後は、茶話会をする

③発表(スピーチなど。一人一人に発表させるために、クラス毎に教室で行う)

⑤未来に向かって(自分の夢や自分のやりたいことのために、何をしていきたいかを考える)

は分かります。国語の学習にもつながるし、表現力育成やキャリア教育にもつながりますよね。

①子から親への手紙(キーワードは感謝と決意)
②親から子への手紙(子ども達には秘密で書いてもらう)
⑦泣いてしまいそうな感動的な歌を歌う

に関しては問題として語られるところです。「感謝の押し売り」感が出てしまっています。子供に「キーワード」を与える時点で「心を伝える手紙」ではないと思います。

これは「ねらい」が不在なため、計画がぶれていることが原因ではないでしょうか。ねらいが「『キーワード』を用いた手紙を書ける」であればこの計画でもいいでしょうけど…。でもこれだと、二分の一成人式の趣旨とはズレた作文の学習になってしまいますよね。

そして⑦の「泣いてしまいそうな感動的な歌を歌う」でダメ押しです。「誰が泣いてしまう」のかすら書かれていません(まあ、子供と保護者でしょうけど)。

「感動のキーワード」で書かせた手紙で「泣かせる歌を歌う」のです。

これがねらいとなっている限りは、これからも傷つく子供が出てしまうでしょう。こんな行事なら即刻やめてしまうべきです。

さらにさらに、

⑥保健の学習も同時進行は意味不明。

⑧親子活動をしていないから、二分の一成人式後は、茶話会をするには何の教育的価値があるのでしょうか?卒業式の謝恩会みたいなものなら授業時数になりません。

④ことば書道(参観日に間に合わなければ、参観日後に挑戦する)に至っては計画にもなっていません。サラリーマンが納期に間に合わなかったら恐ろしいことになりますよ!

そして2分の1成人式に向けた準備が20時間!大切な授業時間をあんな計画に費やすなんてもったいなさすぎます。

こんなヤヴァイ計画を「学年部で話し合ったこと」としてネット上にアップするって…。学校の先生がどんなにダルイ仕事してるかバレバレですよ。

他にもある2分の1成人式のヤヴァイ指導案!

上の記事に書いた同じ女先生は「将来の夢発表」というコンテンツにこのようなことも書いています。

発問1:これら(イチロー、石川遼、本田圭佑の子供の頃を作文)から考えて、成功するためにはどんなことを書いたら良いのですか

※( )内と赤文字は管理人が挿入

小学校4年生が上のような発問をされたら、「将来はプロスポーツ選手のようにならなきゃ人生の成功とはいえない」と思ってしまうような気がします。

「成功」するために将来の夢を書くというのもおかしな話のように思います。

将来の夢は「世界中を旅したい」でもいいでしょうし、2分の1成人式の意図をくみ取った子供が「親孝行をしたい」と答えてもいいと思います。

むしろそっちの方が指導の成果と思えるのですが…

他人の生き様を学ぶにはいい教材かもしれませんが、将来の夢を考える授業に適しているとは思えませんし、「成功」という言葉を盛り込んでいる発問は、しっかりと練られたものには思えません。

文部科学省では

4‐1 主要な発問は、準備段階で「決定稿」にしておくこと。

と定義しています。あの発問が決定稿だとするなら、それを受けた子供たちは何を考え、どんな将来の夢を頭に浮かべたのか気になります。

また、別の先生は「二分の一成人式で、子どもの成長を実感できる写真の見せ方」というコンテンツで下のように書いています。

二分の一成人式を行う数週間前に、懇談会や学年・学級通信などでお願いして、子ども達が小さい頃の写真を持ってきてもらい、 学校のスキャナで読みとってデータ化する。
それを二分の一成人式当日の、子ども達の発表のときにプロジェクターで映す学校は多い。
それに、次のことを加える。

その写真と同じポーズで、写真を撮っておく。
例えば小さい頃ボールを持っている写真なら、同じようにボールを持って写る。
入学式の写真なら、同じポーズでランドセルを背負う。

そして、パワーポイントなどのプレゼンテーションソフトで、小さいころの写真と、今の写真を並べる。

2分の一成人式当日、1人ずつスピーチするときに、プロジェクターで映すと、子どもの成長を実感できる。

まさに二分の一成人式を「劇場化」させています。なんか苦労の割に子供たちの成長につながらないことをやっているなあって感じです。本当にお疲れ様です。

そもそも「子供たちの成長」を「どこで、どうやって感じるか」が大事ではないでしょうか?身長だけではない気がします。

この指導(?)のどこに子供たちの成長が期待できるのでしょうか?

他にも ( ゚Д゚)‼ ってコンテンツがありますが、きりがないのでこの辺でやめときます。

大事なのは「子供たちにどんな力が身についたか」

学校行事には教育的価値がなければいけません。その教育的価値が輝くかどうかは「行事のねらい」にあると思っています。

運動会も学習発表会も卒業式も、すべてにねらいがあって、そこに到達することで子供が成長します。

今まで見てきた計画や指導案から考えると、恐らく現在行われている二分の一成人式には「子供の成長」がないがしろにされているねらいがあるようです。

「ひとり親家庭の配慮がない」

とか

「虐待を受けた子供はどうするんだ」

という批判以前の問題のような気がします。

2分の1成人式という学校行事を通して、「子供たちがどのような力を身に付けたのか」が一番大切だということを先生方は忘れない方がいいですね。

保護者よりも、子供一番「感動」して「成長」できる式になれば、自然と問題は解決されるような気がします。

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